IoT時代を間近に、可能性が広がる混雑情報活用を確かな信頼性、操作性で支える
エプソンのPC

- 省スペース性と視認性を両立した15.6型
- 多様なインタフェースで、企業の資産活用を支援
- 短納期やサポート面での信頼感
リプライスのビジネス
店頭からウェブサイトまでを連携、混雑情報活用を支援
駐車場の満空情報を収集し、リアルタイムに携帯電話へ配信する。そんなソリューションの開発からビジネスをスタートしたリプライス株式会社。現在は、官公庁や医療機関、携帯電話ショップなどに受付発券機を設置し、施設の混雑状況や待ち時間などをリアルタイムにインターネットで提供するためのプラットフォーム「ネコの目システム」をコアに、来店数やキャンセル数、スタッフごとの接客時間など、様々なデータを活用するためのソリューションを提供している。
開発・導入の背景
組み込みシステムからPCへ、ニーズに応えて進化
「『ネコの目システム』のリリースは、15年ほど前です。受付発券機を利用した混雑情報の提供は、国内でも初めての試みだったのではないでしょうか」と語るのはリプライス株式会社 代表取締役 永井佑氏。「ネコの目システム」は、90年代後半以降、多くの企業が取り組み始めたCS向上を追い風に、広く受け入れられることになった。
そこでリプライスでは、来店数や待ち時間、接客時間といった、店舗運営にかかせない情報の活用など、新たな機能の追加を検討する。自社開発の経緯について聞くと、「パートナーだった受付発券機メーカーは、組み込みシステムを基本とした製品開発を行っていたこともあって、仕様変更に消極的でした。そこで、PC上で動作するアプリケーションも自社開発し、発券から表示まで行え、ウェブサイトでの情報提供も可能なシステムとして提供を始めたのです」とのこと。現在、ハードウェアも含めたトータルなパッケージとしてリプライスが提供する「ネコの目システム」は、順番が近づいたお客様への自動コールや、スマホによる事前整理券発行、呼び出しアナウンス機能などをワンストップで提供する仕組みへと進化している。
エプソンのビジネスパソコン導入を選んだ理由
省スペース性と視認性を両立した15.6型。信頼性、操作性なども評価
「受付券売機は、施設や店舗に設置し、利用者自身が操作します」と、同社 業務部 課長永井了氏。タッチパネルPCには、様々な年齢層の利用者にとって画面が見やすく、確実な操作ができること、そして、施設の受付という設置場所から省スペース性が求められる。「10インチのタブレットでは小さすぎて視認性が確保できませんし、逆に17インチや20インチといった大画面のモデルでは、受付のテーブルに設置するには大き過ぎるのです」。ところが、15インチサイズのモデルは、ラインアップしている国内メーカーがほとんどなく、選択肢が少ない。そんななか、エプソンからリリ―スされたTD160Eは、まさに同社のニーズにマッチしていた。「15.6インチ画面の視認性、コンパクトな筐体による省スペース性など、まさに理想のモデルでした。そこで、当時使用していた海外メーカーの専用機から、TD160Eへの切り替えを決めました」。
エプソンのビジネスパソコンを導入したメリット
求められる設置性と操作性、省スペース性を高次元で実現
携帯ショップなどでは、フロア中央に設置されることもある受付発券機。永井了氏は、「お子様が走り回る環境で使われることもありますし、年配の方が慣れない手で操作することもあります」という。
タッチパネルPCには、設置場所の自由度が高く、なおかつ店舗スタッフの目が行き届かない場所でも、確実に操作可能なことが求められるのだ。「もちろん、見た目の印象も大切です。インタフェースが背面にあるため、ケーブルなどをお客様の目から隠せるのも採用のポイントですね」と永井了氏。しっかりした専用スタンドも用意されていて、タッチした際に画面が傾いてしまうことが起こりにくいのもメリットになる。
多様なインタフェースで、企業の資産活用を支援
「ネコの目システム」は、プリンターなどのシリアル対応機器はもとより、大型のテレビなどとつなぐ場合もある。そのため、シリアルポートを2ポート搭載しているだけでなく、HDMIポートやUSB3.0など豊富なインタフェースを持つTD160Eの拡張性は、大きなメリットとなる。「ネコの目システム」は、例えば、壁面設置型の受付番号案内表示パネルなど、レガシーな周辺機器とも接続する必要がある場合があるからだ。永井了氏によると、主要な機器との互換性検証でTD160Eに起因する問題はなかったという。タッチパネル一体型ということもあって、障害箇所の切り分けも容易になると期待しているとのことだ。
エプソンならではの短納期や、サポート面での信頼感も評価
「短納期なことは、PC導入のうえで最大のメリットでしょう」と永井了氏。リプライスでは、故障や不具合の状況によっては、PCの交換で対応する場合もある。その際在庫の最適化は重要なテーマだ。永井了氏は、「海外メーカーの場合は納品まで2~3ヶ月かかるため、数十台の在庫を確保しておく必要がありました。TD160Eは10台単位の発注にも対応できるので、管理コスト削減への効果も大きいのではないでしょうか」と、そのメリットを強調する。「エプソンは、サポートの面でも信頼できるブランドですし、仕様変更の際の柔軟な事前対応も期待できると考えています」。
今後の展望
人の行動や目的、時間消費の情報を活用し、地域活性化を支援
「地域に住む人が、地元ではなく、インターネットでお金を使ってしまうことが、地域活性化への課題だと考えています」と、永井佑代表取締役。「『ネコの目システム』を利用して、店舗や施設を訪れようとする人に、訪問目的や地域特性に紐付いた関連情報を提供することで、地域で物が買われ、お金が使われるサイクルを、もう一度組み立てることができるのではないか」という。
「『ネコの目システム』にとって、業務用にフォーカスしたエプソンのTD160Eは、現在考えられる最良の選択肢です」と永井佑氏。ビジネスに求められる機能を反映しながら、周辺機器などの資産の有効活用を可能にするエプソンならではの製品開発は、近い将来、インターネットに接続されたモノ・情報・システムなどのデータを、必要とする人にリアルタイムに伝達できるIoT時代が到来しても、人の動きを情報として収集・活用するためのインタフェースとしてリプライスのビジネスを支えていく。永井佑氏は、重ねていう。「『ネコの目システム』を基本にした次世代サービスの開発にも、エプソンPCは欠かせないと考えています」。

※導入時の構成は販売当時のものです。記載内容が変更になっている場合や、PC本体、オプション、サポート等についても販売終了しているものもありますので、あらかじめご了承ください。
2018年1月掲載