エプソンのタブレットPCの採用で
システムの安定稼働へ
現場での長期間にわたる
安心運用を担保
製造現場特有のニーズにも
柔軟に対応
2021年4月設立のAirion株式会社は、製造業向けに特化したAIソリューションを提供する東京大学発のスタートアップ企業だ。同社は、熟練技術者のノウハウをAIとの対話によってデータベース化する「技能継承くん」を現場で運用するにあたり、Windows 11 IoT Enterprise LTSC搭載のエプソンのタブレットPC「Endeavor JT52」の採用を決めた。製造現場に即したカスタマイズ性、意図しないOS更新によるシステム停止を防ぐ安定性、最短3営業日出荷の迅速な納期対応と最長7年の定額保守サービスが、同社のビジネス拡大を後押しする。

Airion株式会社
- 設立
- 2021年4月
- 本社所在地
- 東京都文京区本郷3-28-10 柏屋ビル2(3F)
- 事業内容
- AI開発・ロボティクス開発・AI活用コンサルティング
- URL
- https://airion.co.jp/
熟練技術者の高齢化や退職に伴う課題を解決。
製造業の未来を支える技能継承プラットフォーム
東京大学発のAIスタートアップであるAirion株式会社は、製造業に特化したAIベンチャーとして、製造業向けのAI導入支援やフィジカルAIなどのロボット開発を中心に事業を展開している。特にファクトリーオートメーション(FA)領域に注力し、自動化ラインへのAI技術導入で現場の価値を高めている。
同社の主力サービスである「技能継承くん」は、AIと会話するだけで現場の暗黙知を見える化し、製造現場が抱える深刻な技能流出の課題を解決するインタビューAIサービスだ。Directorの小安宗徳氏は、製造現場が抱える課題について次のように語る。
「熟練の技術者の方が日々の業務に追われ、技能継承の時間を捻出できないという実情があります。現場で最もスキルの高い50〜60代のベテランの方が退職し、貴重な技能を次世代へ受け継げなくなるのではないか、と危機感を抱かれるお客様の声は非常に多く聞かれます」
さらに大規模な工場では、特定の担当者に知識が集中する属人化や縦割りの問題も生じている。これらの課題を解決するための開発へのこだわりについて、小安氏は次のように説明する。
「最もこだわったのは、現場になるべく負担をかけない形でノウハウをインプットできる仕組みをつくることでした。ベテランの技術者や職人の中にはキーボード入力に抵抗感をお持ちの方もいらっしゃるため、音声で対話するように自然言語で容易に入力できるインタフェースを採用しています」

Airion株式会社 様
Director 小安 宗徳 氏
エプソンブランドの安心感と
柔軟なカスタマイズ機能が導入の後押しに
「技能継承くん」を実際の製造現場へ導入・展開するにあたり、同社がプラットフォームとなるデバイスとして選定したのが、エプソンのタブレットPC「Endeavor JT52」である。エプソン製品に触れた最初のきっかけは、展示会への共同出展の声がけだったという。
「弊社のソリューション自体はブラウザがあれば動作するため、特定の端末に依存するものではありません。しかし、製造現場で実際に活用していただくためには、ソフトウェアだけでなく、それを支えるハードウェアも重要な要素です。製造業への豊富な導入実績と現場理解を持つエプソン様に大変魅力を感じ、展示会での共同出展を決めました。」
AIソリューションを共に現場へ届けていくうえで、小安氏は次のように語る。
「現在、弊社と同じようなAIスタートアップは数多く存在し、さまざまなソリューションを提供しています。他社との競争も激しいなかで、AIソリューションを現場へ定着させるためには、ソフトウェアだけでなく、導入後の運用まで見据えた提案が重要です。エプソン様は製造業向けPCの豊富な導入実績に加え、現場で使いやすい製品づくりや保守サポート体制をお持ちです。単なる機器提供に留まらず、現場運用まで含めて支援いただける点に大きな魅力を感じています。」
また、こうした信頼感に加えて、製造現場のニーズに即したオプションが豊富な点や使い勝手の良いインタフェースも、エプソンPCならではの魅力だと感じているという。
「両手を使うことの多い製造ラインであればショルダーベルトが役立ちますし、油で手が汚れる現場では手が滑っても落としにくいマルチジャケットなど、現場の環境に合わせた柔軟な対応が可能です。ケース装着時の充電ケーブルの挿しやすさや盗難防止用ワイヤーの構造など、長年現場をサポートしてきたからこその細かな工夫が施されていると感じました」

OSの安定性と最長7年の定額保守サービスが、
現場での長期的な運用を可能に
現在、点検業務を請け負っている企業などにおいて「技能継承くん」の導入が進んでいる。今後のさらなる本格運用を見据えるなかで、特に魅力を感じているのが「スピーディーな納品・サポート体制」だという。小安氏は次のように説明する。
「私たちのようなソフト開発会社は、素早く現場に導入してフィードバックを得ながら完成を目指すプロセスを重視しています。端末がなければ現場で使っていただけないため、お客様へ素早くソリューションをお届けできるスピーディーな納品体制や、事前の端末選定における手厚いサポートは大変魅力的です」
さらに、今後の実装に向けた安心材料として、OSの安定性や「最長7年の定額保守サービス」についても期待を寄せる。
「長時間稼働のニーズが多い製造現場では、OS更新によるシステム停止は避けなければなりません。更新頻度が少なく安定稼働するWindows 11 IoT Enterprise LTSC搭載のタブレットPCであれば、思いついたときすぐに音声入力したい現場にとって非常に使いやすいはずです。また、一度決めた運用体制は頻繁には変えられないため、長期間安心して使い続けられる保守サポートも導入に向けた大きな魅力だと感じています」

エプソンPCを基盤に、
製造現場のDX推進をさらに加速させていく
同社は今後も製造業にフォーカスし、工場の自動化を担う「ラダープログラム」の生成・解読サービスとの連携を見据えている。小安氏は次のように語る。
「ラダープログラムの生成・解読サービスと『技能継承くん』を掛け合わせ、蓄積した熟練者の暗黙知を設備設計やメンテナンスの現場へ直接フィードバックする世界を目指しています。実際のラインではプログラム通りに動かず、熟練者の勘や微調整が必要になるケースが少なくありません。そうした見えない暗黙知を『技能継承くん』で吸い上げ、AIによるプログラム解読と組み合わせて活用していく構想を描いています」
最後に、今後のエプソンへの期待について次のように述べた。
「製造ラインに適したカスタマイズ構成、オプションのラインアップといったハード面の専門的な知見について、引き続きサポートしていただきながら、今後もパートナーとして共創し、ともに製造現場のDX推進に取り組んでいきたいと思います」
安定性、手厚い保証・保守サービス、柔軟なカスタマイズ性を備えたエプソンPCは、AirionのAIソリューションを現場に届けるための、不可欠なパートナーとなっている。

※導入時の構成は販売当時のものです。記載内容が変更になっている場合や、PC本体、オプション、サポート等についても販売終了しているものもあります。
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2026年9月掲載

