ビジネスパソコン導入事例
「セイコーエプソン」

1990年代からCADにPCを活用しているセイコーエプソン。
グループのCAD業務を支えているのは、エプソンダイレクトのPC

CADはPCで十分に対応可能。それがセイコーエプソングループの選択

セイコーエプソンおよびそのグループは電子デバイスからプリンターなどのパソコン周辺機器まで数多くの精密機械を設計している。
常に市場競争力が求められる中、1990年代後半から従来CADワークステーション一辺倒だった環境を改め、PCをCADに活用し始めたという。さまざまな経緯を経て、今回はセイコーエプソングループで導入するCAD用PCの標準仕様を定めている担当の方々に、PCでCADを活用するためのポイント、推奨環境について聞いてみた。

エプソンのビジネスパソコン導入した経緯

CAD環境のダウンサイジングとコストダウンを目指しPC活用を検討

セイコーエプソン株式会社 IT推進本部 情報化推進部 課長 高橋 一哲氏
セイコーエプソン株式会社
IT推進本部 情報化推進部
課長
高橋 一哲 氏

エプソンダイレクトのPCをCAD用標準機として導入した経緯をセイコーエプソン株式会社 IT推進本部 情報化推進部 課長 高橋 一哲氏は次のように語る。

「当社では、1990年代半ばよりハイエンドCADソフトを導入し設計の業務改革を進めてきておりましたが、1990年代後半からは設計者の作業性や効率性を考え、PCへのダウンサイジングに取り組み始めました。
加えて、CAD環境のコストダウンも当社にとって重要な取り組みの一つとなっておりました。
その流れの中で現在は概ね5年周期でのPC入れ替えを実施しています。
今回のリプレイスにあたってもセイコーエプソングループに限らず、数社での評価を行い、我々が望む基準を満たせるかどうかを十分に吟味しました」。

エプソンのビジネスパソコンを選んだ理由

CADのためのPCとしてグラフィックスボードなど必要十分なスペックを装備

セイコーエプソン株式会社 IT推進本部 情報化推進部 河西 由郎氏
セイコーエプソン株式会社
IT推進本部 情報化推進部

河西 由郎 氏

IT推進本部 情報化推進部 河西 由郎氏は導入決定の理由について次のように続ける。

「私が所属する部署では、ほぼ毎年、社内で活用する標準PCを機種選定しています。CAD用途の標準PCの機種選定にあたっては、主に利用するハイエンドCADの Creo Elements Pro をはじめとした、各種の技術系のアプリケーションが問題なく動作する為のスペックが必要で、とくにCADベンダーが推奨するグラフィックスボードを選定できることが重要になります。
エプソンダイレクトの製品はBTOでカスタマイズできるため、その条件を満たすことができ、他のベンダーと比較しても、コストパフォーマンスが良かったため導入を決定しました。
最近のPCはCPUが64bitになりメモリーの使用可能領域が広がっており、CAD使用時のパフォーマンスが向上しています。CAD専用に設計されたワークステーションにこだわりがちですが、もはやCADやCAMを専用機だけですべてをこなす時代ではなくなってきていると思います。
エプソンでは従来、グループ企業にこだわることなく他社のワークステーションを活用してきましたが、PCのパフォーマンスが上がるにつれ、ワークステーションだけにこだわる必要がなくなり、PCを活用することでコストパフォーマンスを向上できるようになりました。
エプソンダイレクトのBTOで選択できるCADベンダー推奨のOpen GL対応グラフィックスボードは、エプソンダイレクトで動作評価がされており、我々の評価においてほとんど問題は発生していません。CPUも、4コア/8スレッドなど、ワークステーション向けのXeonクラスのCPUに引けをとらない性能となっています。メモリーやデータのやりとりに必要なバスは、スピードと信頼性が上がっているので、従来のようにECCメモリにこだわる必要もありません。
実際にエプソンダイレクトのPCでCADを使用する現場の担当者からも、ワークステーションを活用していた当時と違和感のないパフォーマンスを得られているといわれています。エプソンダイレクトのPCは、費用対効果という面で優れていると思います。
現在、当社ではフロントエンドの部分はPCで行い、どうしても必要なバックエンドの部分については専用機で処理しています。前述のように技術の進化にともない、フロントエンドの部分は、PCでも専用機と変わらないパフォーマンスを得られる時代になっています。だからこそワークステーションだけにこだわらず、CAD用としてPCを選択肢に入れているのです。他社製品も視野に入れた中で、パフォーマンスに優れ、またコストメリットがあったのがエプソンダイレクトのPCだったのです」。

今後の展望 より設計環境を充実させるために

データ作成はもちろん、データ活用へ。今後もエプソンダイレクトに期待

高橋氏は今後も新たな用途でPCを積極的に活用したいと語る。
「CADやCAE等の設計アプリケーションは常に進化していますし、業務的にも利用者は単にモデリングや作図だけでなくシミュレーション機能等も必要不可欠となって いるため、より高度なスペックのPCが必要になってきています。
今後も、当社内のアプリケーション利用のニーズにあった、高性能で安定性の高いハードウエアを安価に提供いただくとともにCAD用途に向けたグラフィックスボードのラインナップ強化などのBTOメニューの一層の充実などを期待しています。
さらに期待するのは、CADの環境だけでなく、CADなどのデータをいかに活用できるかです。エプソンダイレクトでもタブレットPCを発売していると思いますが、タブレットを使ってCADデータや設計図面などを部品製造や検査の工程等で上手に活用し、品質や生産性を向上するような業務プロセスを構築していきたいと思っています。
CADワークステーションからPCやタブレットに切り替えることでローコストでフットワークのよい環境を構築し、さらなるものづくり環境の充実を実現していきたいと考えています」。

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