セイコーエプソン株式会社
IT推進本部 情報化推進部
河西 由郎 氏
IT推進本部 情報化推進部 河西 由郎氏は導入決定の理由について次のように続ける。
「私が所属する部署では、ほぼ毎年、社内で活用する標準PCを機種選定しています。CAD用途の標準PCの機種選定にあたっては、主に利用するハイエンドCADの Creo Elements Pro をはじめとした、各種の技術系のアプリケーションが問題なく動作する為のスペックが必要で、とくにCADベンダーが推奨するグラフィックスボードを選定できることが重要になります。
エプソンダイレクトの製品はBTOでカスタマイズできるため、その条件を満たすことができ、他のベンダーと比較しても、コストパフォーマンスが良かったため導入を決定しました。
最近のPCはCPUが64bitになりメモリーの使用可能領域が広がっており、CAD使用時のパフォーマンスが向上しています。CAD専用に設計されたワークステーションにこだわりがちですが、もはやCADやCAMを専用機だけですべてをこなす時代ではなくなってきていると思います。
エプソンでは従来、グループ企業にこだわることなく他社のワークステーションを活用してきましたが、PCのパフォーマンスが上がるにつれ、ワークステーションだけにこだわる必要がなくなり、PCを活用することでコストパフォーマンスを向上できるようになりました。
エプソンダイレクトのBTOで選択できるCADベンダー推奨のOpen GL対応グラフィックスボードは、エプソンダイレクトで動作評価がされており、我々の評価においてほとんど問題は発生していません。CPUも、4コア/8スレッドなど、ワークステーション向けのXeonクラスのCPUに引けをとらない性能となっています。メモリーやデータのやりとりに必要なバスは、スピードと信頼性が上がっているので、従来のようにECCメモリにこだわる必要もありません。
実際にエプソンダイレクトのPCでCADを使用する現場の担当者からも、ワークステーションを活用していた当時と違和感のないパフォーマンスを得られているといわれています。エプソンダイレクトのPCは、費用対効果という面で優れていると思います。
現在、当社ではフロントエンドの部分はPCで行い、どうしても必要なバックエンドの部分については専用機で処理しています。前述のように技術の進化にともない、フロントエンドの部分は、PCでも専用機と変わらないパフォーマンスを得られる時代になっています。だからこそワークステーションだけにこだわらず、CAD用としてPCを選択肢に入れているのです。他社製品も視野に入れた中で、パフォーマンスに優れ、またコストメリットがあったのがエプソンダイレクトのPCだったのです」。