ビジネスパソコン導入事例
「株式会社テンポス情報館 様」
取材に訪れたのは、かつてテンポスバスターズの一事業としてPOS販売部署からスタートした「テンポス情報館」。飲み放題や個別会計といった場面にも対応するPOSや券売機など、まさに飲食店に特化したレジ周辺機器の販売をメインに行うITソリューションベンダーだ。飲食店の売上分析、販促フォローなどのサポートも手厚く、全国各地の飲食店から厚い支持を得ている。
東京をはじめとした「テンポス情報館」のショールームには、POSレジのほか呼び出しチャイム、発券式の順番待ちシステムなど、自社開発製品も含め6~7社のIT端末が展示されており、席数の少ない個人店から300席程度の大箱店まで、幅広い事業者のニーズに応える。複数のメーカーの飲食店向け製品を一度に比較・検討できる、数少ないショールームと言えるだろう。
そんな「テンポス情報館」がイチオシするのが、飲食店専用マルチPOSシステムの「UNIPOS」だ。「レジ機能だけでなく、券売機やセルフレジ、テーブルオーダーやモバイルオーダーシステムまで備えたオールインワンの商品。飲食店事業者のニーズに合わせて、使いたい機能や必要なサービスだけを自由に組み合わせられるよう開発しています」と小林氏は紹介する。
必要な機能やサービスを、自店の課題やニーズに合わせて使えるのがうれしい。また、決済端末、レシート端末、QR端末がそれぞれ独立して分かれているので、どこかが故障しても、部分的な修理で対応できる。こうしたメンテナンスのしやすさも、「UNIPOS」の良さだという。
「UNIPOS」は初期費用が安い。一般的なPOSは初期費用が200~300万円程かかることもあるが、「UNIPOS」は「券売機/セルフレジプラン」で100~150万円程度、「飲食店プラン」だと約60~70万円、「スタンダードプラン」で30万円程度と、一般的な予算感の半額程度だ。さらに月額料も一般的な同サービスの半額ほど。市場にはテーブルオーダー、モバイルオーダーの端末数で月額費用を上乗せするサービスもあるが、「UNIPOS」の月額料は使用する端末の数を問わず据え置きとなる。
こうしたコストパフォーマンスの高いサービスを提供できている理由について、小林氏は「『UNIPOS』は高価な専用機ではなく、エプソンの小型デスクトップPCを内蔵したタッチパネル液晶一体型PC『Endeavor JS60-A』をコンピューター基盤としたソフトウェアなので、必然的に販売価格を抑えることができました」と説明する。
現在『UNIPOS』は、2025年3月31日から募集がスタートする「IT導入補助金2025(サービス等生産性向上IT導入支援事業)」において商品登録を申請中だ(2025年2月28日時点)。今後商品登録が確定すれば、本補助金を利用することで、初期費用のおよそ半額が助成されるという。春に向けて卒業や入学、就職など人の入れ替わりが激しくなり、人手不足、インバウンド対策もさらに求められていく。導入費用を抑えられるこのタイミングで、店舗の効率化を検討してみてはいかがだろうか。