1社会に優秀な人材を送り込むため、自由に使えるPCを600台以上整備。
東洋大学の教育をエプソンダイレクトもPCで支えている。
学生が活用するPCにエプソンダイレクトを選択

明治20年に「私立哲学館」として井上円了博士により創設され、いわゆる東都大学の雄として数多くの伝統を積み重ねてきた東洋大学。学術・研究分野はもちろん、野球部、陸上部、水泳部に代表されるスポーツ分野でも日本や世界をリードする優秀な人材を輩出している。時代の流れと共に新たなカリキュラムを積極的に取り込んできた同大学では、現在、エプソンダイレクトのディスプレイ一体型PCを導入。授業の効率化はもちろん、学生のPCスキルアップを促進している。
エプソンのビジネスパソコン導入した経緯
教室・図書館のPCを見直し、600台以上を新たに導入
エプソンダイレクトのPCを導入した経緯を東洋大学 情報システム部 情報システム課 鈴木 浩充氏は次のように語る。
「当大学では、従来Windows® XPを搭載したPCを活用していました。
ちょうど導入から約6年が経っていたこともあり、Windows® XPのサポート切れを機にPCをリプレイスすることになりました。
対象となったのは川越キャンパスにある6つのPC教室の428台および板倉キャンパスにある2つのPC教室の122台です。既存アプリケーションの関係でWindows® 7のネットブート環境としました。そして、これに引き続きその夏に、川越キャンパスの図書館に30台、板倉キャンパスの図書館に28台を追加設置し、合計608台を導入しました。」
エプソンのビジネスパソコンを選んだ理由
省電力、省スペースにこだわり、未来を見通した決断がここに
鈴木氏によるとエプソンダイレクトのPCが選ばれた理由は省電力、省スペースだったと言う。
しかし、“省”という言葉だけでは言い表せない大学ならではの配慮がそこにあった。
「PCの活用は学生にとってなくてはならないスキルです。しかし、スマートフォンやタブレットが進化を続けている現在、PCがいつまでも主流であるとは限りません。今回のリプレイスにおいては極力、PC固有の性能に影響されないことを前提としました。ネットブート環境にしたのもそうした理由からです。導入にあたっては大手メーカー数社の中から検討したのですが、エプソンダイレクトのPCはシンプルで余計なソフトはなく、省電力、省スペースを実現でき、コストパフォーマンスにも優れていたのが選択の決め手となりました。性能的には既存アプリケーションの継承と動作の高速化に重点を置いたため、利用者環境としては特に目新しい点はないのですが、PCのリプレイスと共にサーバー仮想化による集約を行いサーバー設置空間も約半分となりました。もちろん、震災を契機に省電力化も重要な課題でしたが、エプソンダイレクトのPCはその条件をほぼ満たしていました。」
エプソンのビジネスパソコンはここが良い
コンパクトなだけでなく、キーボードの収納などきめ細かい設計がうれしい

情報システム部 情報システム課
鈴木 浩充 氏
エプソンダイレクトのディスプレイ一体型PCには日本メーカーならではの配慮があると鈴木氏は語る。
「大学の授業でPCを活用する場合、実はPCだけを操作できれば良いというわけではありません。実際に、先生方から学生がPCを使いながらテキストを開いたりノートをとらせたいとの要望があったため、省スペースPCは必須条件でした。とはいえ、キーボードがデスクを占有してしまっては意味がありません。板書を書き写すノートを置くスペースがなくなってしまうからです。その点、エプソンダイレクトのディスプレイ一体型PCはキーボードをPC下に収納しやすくなっているため、デスクを広く使うことができます。ちょっとしたことに聞こえるかも知れませんが、効率的な学習効果という点では大きな差が生まれます。普段はビジネスPCとして売られているようですが、我々のような文教分野にふさわしいのではないかと思います。」
CADなどのソフトウェアも快適に活用できる高機能・高精細・大画面
もちろん、エプソンダイレクトのPCが東洋大学に提供したのは省電力、省スペースだけではない。
「今回導入したエプソンダイレクトのPCは理工学部の学生も使うので、CADなど大画面を必要とするソフトウェアも活用しています。実際に活用している学生からは、ディスプレイ一体型PCでありながら高精細・大画面になったことで使いやすくなったとの声が寄せられています。PCの筐体はホワイトカラーなのですが、それも教室を明るくする効果があったようで好評です。」
日本メーカーならではのサポートが受けられる安心感
鈴木氏は過去に採用していた海外PCメーカーにおける経験を思い出しながら、エプソンダイレクトに対する安心感を次のように語る。
「過去、採用していた海外PCメーカーはサポートに連絡しても何度も電話の取り次ぎを行われたりして、こちらが望む答えが迅速に返ってこなかったことがありました。幸いなことに、まだサポートを利用しなければならない状況にはなっていませんが、エプソンダイレクトは日本のメーカーだからこそできるサポートを提供してくれるので、安心感があります。」
エプソンダイレクトは日本でBTO(Build To Order:お客様が仕様を選択できるご注文方法)のPCをユーザーに提供した先駆け的なメーカーだ。東洋大学では情報システム部の方々が独力でシステム構築を行われたが、エプソンダイレクトはWindows® 7やWindows 8.1をBTOで選択することができ、学校や企業が望むシステム環境を予め構築してから納入するキッティングBTOというサービスも提供している。
今後の展望 より教育を充実させるために
さらに幅広い分野にエプソンダイレクトのPCを活用

鈴木氏は今後もエプソンダイレクトのPCを積極的に活用したいと語る。
「最近、注目されている言葉の一つにラーニング・コモンズがあります。それは情報を知識に、知識を創造に変えていく空間という意味です。人やモノ、コト、さまざまな情報を連携させ、それらを学生や先生、仲間とともに議論し展開していくことで、新しい学びの可能性を生み出していこうという考え方です。この考え方を受け、各図書館の整備を進めており、川越キャンパスの図書館に30台、板倉キャンパスの図書館に28台を追加設置しました。この結果、同じ構成のPCでありながらPC教室と図書館で利用シーンのすみ分けが自然に発生しました。学生同士が議論をしながら使うときはPC教室、図書館の参考図書を見ながらレポートを作成したり、静かに集中して使う場合は図書館での利用というようにシーンが分かれました。今PCの分野から日本のメーカーがどんどん撤退していますので、エプソンダイレクトのように日本メーカーならではの安心感を提供してくれる企業は貴重だと思います。今後もより良い関係を築いていければと思っています。また、ハードウェア的な面では改良の手を緩めず、より安定して安心感のあるPCを開発し続けて欲しいと願っています。」
